こんばんは。Cobalt Leather Works の栗本です。
今日は定規についてのお話です。
レザークラフトにおいて、特に財布や小物を作る場合、コンマミリ単位での修正が頻繁にあるなか、定規の役割は非常に重要になるわけですが
作業をしている中、ふと周りを見渡すといたるところにいろんな定規が……
ちょっとありすぎじゃないかと思い、一旦整理する意味でも集めて並べてみました。
一般的な金尺からキルティング用の目測り、工作用のカッティングスケールや雲形定規(テンプレート)、テーラーが使用するサルトメジャーなどなど
今日はこの中から、使用頻度の高いものをご紹介していきたいと思います。
目次
使用頻度No.1 シルバースケール
寸法150mm、ステンレス製の頼もしいヤツ。
何がいいかってこの子、0.5mm単位で測れるんですよ。
ピッチの微調整、小回りの効くサイズ感、ステンレスの硬度
どこを取っても便利でしかない!っていうくらい使用頻度が高いです。
使い方色々、指矩(さしがね)
これも言わずと知れた感がありますが……それだけに使用頻度高めです。
何がいいって、まずは直角がすぐに出せること。
もう一つは組み合わせ次第でいろんな使い方ができるとこ、でしょうか。
裁断までできる便利な定規 カッティングスケール
この定規、指矩でも少し説明がありましたが、背面にステンレス板が仕込まれており、刃を当てても定規が削れないという、大変便利な特徴があるのです。
目盛りもセンター始まりや5mm方眼がついており、非常に便利。
その気になればこのまま裁断までいけるので、ちょっとした思いつきなんかをすぐに実現してくれます。
Rの切り出しに便利 テンプレートルーラー
これはね……真鍮製なのがいいんですよ……
はい、すみません。完全に好みの問題です。
使い勝手は、そこそこいいです。
R寸法がざっくりと7.20.40.17.35.15.30.12.27.10.25.22と、かなりあるんですが、一癖あるパターンです。
ただし、目盛りがないのできっちりと四方対象の型紙の基本を作ってから、左右対称に切り込む必要があります。
その点では、中〜上級者向けの道具と言えるかもしれません。
刃の当てられるテンプレートは中々ないので貴重ですよね。
番外編 キルティングルーラー
元々はキルティングに使用する為の定規なんですけどね、この目盛り、ちょっと特徴的ですよね。
そう、ピンときた方もいるかもしれません。
2.5mmと5mm間隔で計れるんです。
しかも面積が広いので平行出したりするのにも便利だし、元々キルティング用だと思うんですけど、30°や60°の角度まで出せちゃう優れもの。
ゼロベースで型紙作るときに大いに役に立ちます。
おまけ サルトメジャー
こちらはですね、テーラー(仕立て屋)が使うサルトメジャーというもので、まぁ曲線とか、元のカバンとかの寸法を測って縦横比の感じを参考にしたりするときに使ったりします。
柔らかいので曲線とかも測れます。
今までのは型や革を切ったり線を引いたりするのに使用しましたが、コレは完全に測る専用。
線が引けても最初の100mmのみ。
雑貨屋さんでさ…イタリア製とか書かれて置かれてたらさ…買っちゃうよね…
ちなみに最近は娘の足の大きさを測りました。
あとがき
いかがでしたでしょうか?
ここで紹介できていない定規もちらほらあったりしますが、あまり長々と書いていると、このブログなにブログ?ってなっちゃうのでこの辺で。。
でも、「測る」にしても色々な方法やアプローチがあって、
それぞれに適した形や目盛りがあって、
その中からコレ!というのを選んで使用できてこそ、揃える意味があるんだと思います。
便利でものや情報が溢れている世の中だけど、選び取る力も養っていかないとなぁと、改めて思うのでした。
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