
こんにちは、cobalt leather works の栗本です。
今日のブログは久々にカラーオーダーギャラリーの更新をば。
早いものでこの企画も5回目(合間に番外編もあったりしますが・・・)
知る人ぞ知る、といってはアレなのですが
ラウンドジップウォレットの内装に使用したり、バッグのパーツに使用したりと
当店プエブロ以外にも革の種類がいくつかありまして。
(マレンマ、ブッテーロ、ミネルバボックスなど)
今回は定番外の革指定にスポットを当ててご紹介していきます!
カラーオーダーについてはこちらでまとめておりますので
詳細やバックナンバーについてご興味がありましたらぜひ!▼

目次
選べる革の色について
定番で使用しているスクラッチレザー「プエブロ」(全9色)
まず、前置きとしてですが
当店でのカラーオーダーは基本的に「プエブロ」という表面にスクラッチ加工を施した
イタリアンレザーを使用します。
色鮮やかで、経年変化の振れ幅のが大きく、見た目・質感的にも楽しめる革ですね。









定番外で使用できる革
次に今回オーダー例をご紹介していく、いわゆる「定番外」の革たち。
普段は内装やパーツに使用したりすることが多いので
基本的にダークトーンのものが多く、落ち着いた印象で
革の質感も良い意味で「革らしい」ものですね。






※これらの革はオンラインストアのプルダウンにも選択肢は設置していないので
ご要望があれば個別にご対応させていただいております。
また、商品によっては革の適性として使用できる・できないもございますので
ご興味があれば下記の問い合わせフォームより、お気軽にご相談くださいませ。
▲その他、各素材の詳細や特性についてはこちらでまとめておりますのでよろしければ・・・
王道的な美しさ ブッテーロ
まずは「革の王様」と名高いブッテーロでのカラーオーダーをご紹介。
王様を定番外にするってどういうことだという話はさておき
その通名に遜色ないきめ細かい繊維と美しい銀面、まさに質実剛健な革です。
当店ではキャメルのみ常備しておりますが
とても良い革ですね。
リングプランナー ビブロス





定番のビブロスと、カスタムオーダーでベルト、背表紙の一部をカスタムしたビブロスの2種。
どちらもプレーンな表情が、ブッテーロ本来の持つ美しさを引き立ててくれますね。
ステッチラインのエッジも革の質感と相性抜群です!
ミドルウォレット・ビルフォールドウォレット



こちらはメーディオとクアッドの製作例です。
(クアッドの引き手は革で製作しています)
お財布などの小物をブッテーロで製作するとこんな感じに。
小さいけれど「革」をしっかりと感じられる重厚感。
革好きにはたまらない気持ちの良さがありますね。
プルアップの魅力 マレンマ
マレンマはブッテーロと同系統の革ですが
鞣しの段階で含ませるオイルの量がブッテーロの3倍にして仕上げたプルアップレザー。
プルアップというのは、革に圧力が掛かることで含浸オイルが繊維内で移動して
革の色に濃淡が発生する現象のことなのですが
これが製作する型によってしっかり出たりするので、それがまた魅力の一つと言えますね。
マレンマ ブルー



ハーフウォレットkururi(クルリ)は両端を織り込んでお財布の構造を成す、独特なデザイン。
この織り込んだ部分にプルアップが発生し、色がすこし淡くなっていますね。


こちらはミドルウォレットに背表紙を設置したカスタムオーダー。
背表紙の部分にプルアップが出ています。
内装にも使用しており
ブッテーロと同じ性質なので、ハリ・コシのあるしっかりとした作りが出せます。
マレンマブルーはかなり深い青ですが、コバの断面や、プルアップした部分には鮮やかな青が出てきて
さながら深海に射し込んだ光のような美しさがあります。
マレンマ 赤茶・チョコ



プルアップの性質を十二分に発揮できる型の一つが、リングプランナー ビブロス。
さらに言えば、ベルトパーツの部分はかなりはっきりとしたプルアップが楽しめて
製作しながらも見惚れてしまうほどです。
背表紙のミネルバボックスとの質感のコントラストも効いていてとても美しい組み合わせですね。



こちらはまだ商品化されていないのですが、ロングウォレットclassico(クラシコ)の内部構造を切り取った
カスタムフラグメントケース。
クラシカルなデザインに、しっとりと美しいマレンマの表情がダイレクトに落とし込まれており
カードポケット部分の経年変化も楽しみな一品。

こちらはミドルウォレットmedio(メーディオ)の内装にマレンマのチョコを使用した様子。
元々ハリのある革はお財布の内装と相性が良いのですが
メーディオの場合はコインケース部分の独自構造も相まって、ヴィジュアル的にもチョコ感マシマシです。

こちらはマレンマのチョコで製作したビブロスの背表紙。
ここも深い焦茶色の中からプルアップした表情が見て取れますね。
マレンマのチョコはかなり深めの色なので、
背表紙や内装など、サブカラーに指定するとメインとの質感の違いも楽しめて良いですね!
ミネルバボックス
言わずと知れたイタリアンレザーの代表格。
代表格を定番外とするのはどういうことd・・・(2回目)
さておき、シュリンク加工によって生まれたムラのあるシボ。
繊維の詰まったしなやかな強さを感じる触り心地。
天然オイルを程よく含ませた、もっちりとした表情。
仕立てによっては格好良くも、可愛らしくも仕上げられる
とても良い革です。



クリップウォレットlead(リード)に、ミネルバボックスのタバコを使用して製作した例。
シボのある柔らかな表情が、エッジの効いたステッチラインでぐっと引き締まります。



こちらはビブロスの使用したミネルバボックスの様子。
本体にはもちろん、背表紙やパーツなどに使用すると、柔らかな質感と手触りが楽しめてとても良きです!
ミネルバボックスは革の部位によってシボの出方が大きく変わります。
繊維の詰まった背中側にはきめの細かいシボが、
少し柔らかい首筋やお尻の方には大きめなシボが、それぞれ入ります。
その唯一無二な感じもまた面白いですね。
定番外の革での製作をご希望の際は・・・
オーダーしたい!となった時にどうすれば良いのかをご説明させていただきますね。
前述したように定番で製作している革ではないので「使用できる・できない」がどうしても発生します。
(ブッテーロ・マレンマは大体の部分で使用できますが)
基本的に追加料金はかかりませんが、念の為、確認の意味も含めて一度ご相談いただけますと幸いです。
ではでは、本日のブログはこの辺で・・・
もうすぐ4月ですね・・・
花粉に負けず頑張りましょー!

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