こんにちは、cobalt leather works のクリモトです。
早いもので1月も後半戦、いかがお過ごしでしょうか。
本日は展示会出展のお知らせとなります。
当店、基本的に僕一人で全てを賄うワンオペ体制で動いており
納期等々制約はかなり多いのですが、今まで未経験であることへの挑戦の意味も兼ねて
出展を決意しました。
コバルトレザーワークスは今までB(企業や事業主)to(から)C(エンドユーザーのお客さま)メインで
ブランドを育てているのですが、実は普通逆なんですよね。
モノの流れは通常、B(企業や事業主)to(から)B(企業や事業主)を経由して
エンドユーザーであるお客さまの手に触れるのが一般的。
BtoBのメリットは、店舗という集客力をもって、不特定多数のお客さまの目に触れること。
やり方と立地次第では広告宣伝の効果も見込めると思います。
これまでブランドを見ていると、そうした「店舗の強み」を使いながら
BtoBで少しずつ育っていき、自ブランドのみでも集客ができるほど大きくなった段階で
BtoCに着手するところがほとんどでしたが
ここ数年、コロナの影響もあり「モノの売り方」の流れもだいぶ変化したように感じます。
必ずしもそれが正解とは言えませんが
やはり今まで経験したことがないまま、というのも勿体無い。
僕自身が元来新しいことはどんどんやっていきたい性分でもあるので
チャレンジ精神を持ってこの度の展示会に挑みたいと思います。
とは言え、このブログの読者にバイヤーの方はいらっしゃらないかと思いますので
出店までの経緯やら、どんな出展にするのかなどの展示会の告知よりも
活動報告的な意味合いで読んでいただけたら幸いです。
ではでは・・・
目次
始まりは一本の電話から・・・
いつも通り午前の製作作業が一区切りして、お昼休みに休憩していたところ
昔の職場の上司(I氏)から着信が入りました。
I氏「突然ですが、販路の拡大に興味はございませんか?」
クリモト「販路・・・ですか?」
当時、というか今もですが、バックオーダーで受注をいただいてお待ちいただいているお客さまがいる中
さらに販路を広げるだけの余力があるのか・・・?という不安が頭をよぎります。
しかしそれを察知したのか電話口から畳み掛けるかの如く、もう一度
I氏「販路の拡大に興味はございませんか?(若干圧強め)」
まさかの天丼、一言一句同じセリフ。
スマホの向こう側でプレッシャーをかけつつ
ニヤニヤしながらこちらを見ている元上司が目に浮かびます。
こういう状況は、大体が無理難題をふっかけて僕を試している時なのです。
元サラリーマンの悲しい性(?)なのか、そういったシチュエーションで妙に燃えてしまう僕なので
納期、新作開発、ブログの時間諸々の不安を一旦切り離しての二つ返事。
クリモト「やりましょう・・・!」
I氏「じゃあ審査があるから3日後までに書類書いて提出してね」
クリモト「えっ」
今回の反省点:今度からちゃんと内容とかもっと聞いてから返事しようと思います。
地域のおすすめセレクション|ヒットをねらえ!2024
そんなこんなで無事に選考を突破したわけですが(無茶しやがって)
今回出展するのは中小機構主催の「地域のおすすめセレクション・ヒットをねらえ!2024」という展示会。
展示会というと、一般的には大きなホールなどに出展スペースを借りて
自前で什器等を搬入して、当日は接客しながら商品説明を直接する、と言ったイメージかと思いますが
今回参加するのは一風変わっている展示会で
商品やサンプル、什器を事前に会場へ送付して、運営スタッフの方々に設営していただき
僕は工房からオンラインで商談ができるというもの。
(逆に出店者は当日その場には行くことが禁止されている)
スペースもW800×D600の、いわゆる店舗の平台1枚分。
商品もピンポイントで出すことができるので、結果的に小規模なブランドの僕としては打ってつけだったわけです。
展示内容|カードケース kasane(カサネ)
カラーオーダーにも対応した、積み革が特徴的なカードケース kasane(カサネ)が今回のメインです。
ブランド立ち上げ当初から
コバルトレザーワークスのアイコン的なポジションを担ってくれていた名刺入れ。
製作難度が高く、一度に多くは作れませんが納期にお時間をいただければ・・・という制約のもと
この度、バイヤーさま向けにご紹介させていただくことを決意しました。
個人経営故の条件もあるのでどう転ぶかわかりませんが・・・
自慢の一品、商談にならずとも積み革のコバや経年変化など面白がって見ていただけたら嬉しいですね。
ディスプレイの様子など
実際に展示会に足を運ぶことができないので、事前にこちらで色々と準備をする必要があります。
まずは什器(商品を陳列するためのディスプレイ用品)。
これがなかなか雰囲気が良いものがないんですよね。
結局ありもので納得できない僕は簡易的なものを作ることに・・・
3×3のマス什器。サイズや幅間隔などにこだわって製作しました。
ベースは無垢の集積材ですが、サンダー掛けてからワックスを塗り込んで磨き上げています。
釘は真鍮のものを使用していて、いい感じの雰囲気・・・!
プエブロの最大の魅力である経年変化のサンプルにミニチュアも製作。
手前のは私物で7年ほど使用したものです。ツヤツヤな光沢が出ていて色もかなり変化しているのがわかりますね。
BtoCへのこだわりと、新しいことへの挑戦について
冒頭でも書きましたが、僕は本来BtoCがメインの戦場。
それは今後も変えるつもりはありません。
(SNSもずっと続けるので安心(?)してくださいね)
集客が難しく、波があり、クリアすべき課題やハードルも高い場所ではありますが
なぜ僕がここにこだわるのか、というお話。
それは「お客さまと直接繋がることができる喜び」があるからだと思います。
作り手の意思や想い、コンセプトをダイレクトに伝えることができる。
そしてそのリアクションを受け取ることができる。
それは何物にも変え難い、かけがいのないものだと信じています。
(実は先日もお礼のお手紙をいただき涙が出そうになりました・・・)
そんな中
多くお声をいただくのが「実物を見ることができる店舗はありますか?」という内容。
いつかは店舗を・・・という目標もあり、今回の挑戦への決意に繋がったのだと思います。
昔の職場では店舗運営に携わる仕事もしていた身だからわかりますが
店舗側からすると条件的にはかなり厳しい自覚があります。
やもすれば今回直接繋がるお取引先様はいないかもしれません。
それでも、少しでも繋がりを得ることがあれば、
互いにとって良き縁が生まれるのであれば・・・
そんな気持ちで挑みたいと思います。
ではでは、なんとなくキリが良いので本日はこの辺で。
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