こんにちは、cobalt leather works の栗本です。
本日のブログは革製品をお持ちの方も、そうでない方も楽しめるような感じで
革に触れることで生まれるベネフィットをご紹介していこうかなと思います。
あ。ベネフィットと言うと利益とか、ビジネスライクな印象ですけど
ここで言うベネフィットは「ちょっとイイ事」くらいに捉えておいてください。
結構僕の主観が入りますがその辺はご愛嬌で。笑
目次
命の巡りにより生まれた素材
実は革を扱う人間にとってかなり重要になってくるのが、その素材のルーツ。
革は元々食肉用の残滓を再生利用することで生まれた素材。
人が生きる上で必要とされる牛肉や豚肉、食用に適さない部分をどうしようか?と昔の人は考えたのです。
命を無駄にしたくない、その想いで試行錯誤の上で生まれたのが「鞣し」と言う技術。
とても手間と時間、コストのかかる仕事です。
実際、国内での消費が多い豚革のほとんどは国産。それでも余ってしまうので海外へ輸出するほどです。
(近年、コロナの影響により輸出規制がかかり、厳しい状況が続いています)
飼育に広大な面積が必要な牛については原皮の多くが飼育環境の良い北アメリカ産。
(うちで使用しているイタリアンレザー はフランス原皮です)
日本のタンナーでも輸入した原皮を使用することが多いですが、中には「松坂牛」のようにブランド牛の革もあるほどです。
この辺の需給のバランスはスーパーの精肉コーナーを見るとわかりやすいかもしれません。
牛肉は海外産が多いですが豚肉で輸入物ってあまり見かけませんよね。(イベリコ豚とかは見かけますが)
ここ数年、ヴィーガンが流行し、とうとう「ヴィーガンレザー」なるものが生まれました。
動物由来ではなく、植物から取れる素材により製造された繊維質の素材の事です。
まだまだ実用範囲ではないにしろ、技術の進歩はすごいものだなぁと思う反面
製造にかかるコスト、燃料などを踏まえると「それって本当にエコなんだろうか」と考えてしまうのです。
革製品を持つことで変化する価値観
cobalt leather works のコンセプト「とくべつな宝物」と共鳴する部分があるのですが
革製品は人の価値観をひっくり返すだけのポテンシャルがあると僕は信じています。
騙されたと思って頑張って1年間、いや、3ヶ月でもいいです。革製品を使い、育ててみてください。
(こう言うとなんか怪しいビジネストークに聴こえなくもないのですが・・・)
プラやビニールにはない素材の粘り強さ、使用するたび日々変化していく表情
なぜか時々無性に撫でたくなるような衝動。
革は使った人を後悔させない、数少ない素材なんじゃないかと思います。
暮らし方と、時間の使い方の変化
革製品って少しデリケートなイメージがあるかと思うのですが、それって逆に考えると、丁寧に扱いたくなるっていう気持ちの現れだと思うんです。
もちろん、高価で希少な素材だから、という側面もあるかと思いますが
一番はやはり「命を使った素材だから」ということだと思います。
その気持ちがふんわり、心のどこかにあると
革製品だけにとどまらず、生活様式や時間の使い方を見直すきっかけを与えてくれます。
例えば革靴を磨いている時間、革製の手帳を開いている時間、買い物でお財布を開く瞬間、革のバッグでお出かけする時などなど、どう言った気持ちで革に触れるでしょうか?
きっとビニール製品では感じられない心地よさが、そこにあると思います。
身の回りに近い存在だからこそ長く使いたい
長く使いたいからこそ、丁寧に扱い、時には手入れをしてみたり。
そんなゆったりとした時間を大切にできるようになる。
丈夫で長持ち!のような機能的な部分ももちろん大事なのですが
革製品には暮らしと心をちょっとだけ豊かにしてくれる、そんな側面があるのです。
この辺のお話にご興味がある方はこちらの記事も楽しめると思いますのでぜひ〜▼
モノの選び方の変化
革製品を育てながら暮らしていると、それに共鳴するかのように
身の回りのモノの選び方も変化していきます。
と言ってもここはほとんど僕の主観なんですが。笑
素材に何を使用しているか・・・革との相性はどうか・・・などなど、モノを選ぶ基準がアップデートされるイメージでした。
ということで唐突ですが、「クリモト的買ってよかった生活雑貨」をご紹介しまーす!
ガラス製のグラス
テーブルコーディネートも楽になりますし、インテリア的にもgoodです。
デュラレックスのグラスなんかは定番的ですが、デザインも洗練されているので非常に使い勝が良いですね。
バブワーのジャケット
ワックスを染み込ませた生地が独特な表情を生み出すバブワーのジャケット。
僕は日本人の体型に合わせたと言われているビデイルSLを愛用していますが、これ着たいがために冬が好きと言っても過言ではありません。笑
ワックスが徐々に落ちていく様はまさに経年変化そのもの。
自分だけの1着として大切にしています。(リプルーフといってワックスの継ぎ足しも可能です)
ウッドスツール
ちょいちょい撮影にも顔を出すスツール。
仕事中に座ることがあればこれを使っているのですが、使っているうちにだんだんと小慣れてきてどこか表情も滑らかに。革との相性は言わずもがな。
観葉植物
もともと好きえ育てていたこともあるのですが、ふとした表情の変化に革製品に通じるところがあります。
部屋にいるだけで少し元気が出るのでおすすめです。
だからこそ大切にしたい、丁寧なものづくり
大量生産、大量消費が当たり前になってしまった現代。
もちろん、そういった側面が世に必要とされていることも、その恩恵を現代人である僕も受けていることも承知しています。
ただそれでも、命を大切に想い、コンセプトに組み込んで
丁寧にものづくりをしているブランドはたくさんありますし
そうやってできた製品はそれだけで価値のあるものだと僕は思います。
だからこそ僕も丁寧に、大切に
これからもものづくりを続けていこう
そして、そういった背景があることを伝え続けなければならない、と思うのです。
・・・締めでちょっとしんみりしてしまいましたね。
ともあれ、これからも頑張りますのでご愛顧のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます!
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ブログでのご紹介はまた次回にでも・・・それではまた来週〜!
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